HOME > VOCE(みんなの声) > 室長・代表理事 ご挨拶
2024年度、京都子どもの音楽教室室長を務めることになりました岡田加津子です。
京都市立芸術大学音楽学部の学部長を兼ねております。専門分野は作曲です。
どうぞよろしくお願いいたします。
京都子どもの音楽教室は、京都市立芸術大学音楽学部の音楽教育研究会が主宰する音楽基礎教育機関です。音楽基礎教育の核には、耳を育てるための「ソルフェージュ教育」があります。下は幼稚園・保育園の年少さんから、上は高校3年生まで(近年、音楽系大学の受験を希望する高校3年生以上のクラスも開設されました)、幅の広い年齢層と多様な音楽経験歴に応じたクラスで、少人数制の丁寧な教育が行われています。こうした音楽基礎教育機関から京都市立京都堀川音楽高校や京都市立芸術大学へ、さらに京都市交響楽団へと繋がっていく公的水脈を持っている京都市は、全国的にも稀有な都市だと言えるでしょう。
京都市立芸術大学は昨年10月にJR京都駅のすぐ近くに移転しました。真新しいキャンパスは、まだ何色にも染まっていない透明感と、風通しのよい爽やかな空気に溢れています。
これからも京都子どもの音楽教室と京都市立芸術大学が互いに手を携えながら、音楽・芸術・文化の基盤を育んでいけることを願っています。
ほんの少しルールを知っているだけで、そのスポーツを楽しめるのと同じ様に、音楽を聞いたり、歌ったりする事の好きな人にとっても、簡単な基本的知識を持っているだけで、音楽の素晴らしさを、より一層楽しむ事が可能になるのではないでしょうか?
京都子どもの音楽教室では、音楽の基本、基礎の「いろは」から、レヴェルに合わせた少人数のクラスで、丁寧に指導しています。その教育の集大成でもあり、多くの卒業生たちの記憶に長く残る想い出となっているのが、二年毎に行われる「オペレッタ」公演です。
子どもたちが自ら作曲し、全ての在室生が練習を重ねて作り上げる舞台は、他では見られない、京都子どもの音楽教室ならではのイヴェントです。子どもたちが一生懸命、歌い、演技をする姿とその可愛さは、何時見ても感動的なものです。
多くの時間を掛けて準備をし、練習を重ね、子ども達は一つの作品を作り上げていく事の、難しさと楽しさを学びます。又、お互いに自己を主張する事と、皆と協調する事のバランス感覚を覚えていく経験は、将来、立派な社会人になる為の、極めて有意義な訓練にもなっているのではないでしょうか?
皆様にも、一度ご来場頂き、熱気溢れるステージをご覧頂ければと思います。